スタッフブログ
2022.08.23
科学教室を開催しました☆
7月23日(土)、中央北生涯学習プラザにて、エコチル調査にご協力いただいているご家族の方を対象に、大阪科学技術センターの中村先生(ジャイアン先生)をお招きして「科学教室」を開催し、197人の方にご参加いただきました。
今回の実験のテーマは『空気』
まず最初は
🙃ゴム板を使った実験
10㎝四方のゴム板をぎゅ~っと机に押し当てて中の空気を抜き、それを引っ張って机から取れるかどうかの実験。
結果は
いくら強い力で引っ張ってみても、取れませんでした。
ゴム板を机の端までずらしていくとスッと取れました。
原理
ゴム板の上には、1平方センチあたり約1キログラムの空気の重りがのっており、
100平方センチあったゴム板には、約100キログラムの空気がのっていることになります。
空気の重さでゴム板が持ち上がらない現象を体験しました。
ゴム板と机の間に空気が入ると、下からゴム板を同じ力で持ち上げる力が働くため、
簡単にゴム板を持ち上げることができました。
🙃真空鍾をつかった実験(マシュマロが大きくなった実験)
真空鍾と呼ばれる容器の中にマシュマロを入れて、空気を抜く(真空状態にする)とどうなるかの実験。
結果は
3倍以上の大きさに膨れ上がりました。
容器に空気を戻すとマシュマロは小さいもとの大きさに戻りました。
原理
マシュマロの中には空気が含まれています。
通常マシュマロは、外から押される空気の力と、中から押し返す空気の力のバランスが取れているため、
その形状を保つことができます。
容器の中の空気を抜いていくと外からマシュマロを押さえる力が弱くなり、
マシュマロの中から押し返す力との力のバランスが崩れ、内から外に膨らんでいきます。
そのため、マシュマロは大きくなりました。
しかし、容器の中の空気が元に戻ると、マシュマロを外から押す空気も元に戻り、
空気の押す力も元の力にもどるため、もとの大きさに戻りました。
🙃マクデブルクの半球(おわん型のものを2つくっつけた実験)
②の実験原理と同様で、お椀の内外の空気の押す力の差(気圧差)でくっついたり、離れたりしました。
🙃一斗缶つぶし
水を入れた一斗缶を火で熱し、温かくなったところに水をかけるとどうなるかの実験。
結果は
ペコペコにへこみました。
原理
②の実験原理と同様で、一斗缶をへこましました。
一斗缶の中の空気を減らすために、一斗缶の中に水を入れて加熱し、
一時的に缶の中を水蒸気で満たし、
冷やしたときに水に戻ることを利用し、
空気を減らすようにしていました。
🙃水素ロケットの実験(シャボン玉)
水素を入れたシャボン玉を作り、火をつけると燃えるのかどうかの実験。
結果は
何も起こらなかった。
原理
水素のシャボン玉に点火しても燃えなかったのは、
燃えるための要素として、①燃えるもの、②高温、③酸素の3つがそろうことが必要になります。
水素のシャボン玉に点火しただけでは、
酸素がないため、3つの燃焼要件が満たされず、燃えませんでした。
また、水素と酸素の混合気体に点火すると、3つの燃焼要件を満たし燃焼しました。
燃焼した時の熱で空気は膨張し、その膨張した空気の力を利用して、
ロケット(紙コップ)を飛ばしました。
🙃風船等を浮かした実験
風で浮くもの、浮かない物を確認した実験については、
空気の流れは、丸みがある部分は、
その形状に沿って空気が流れる性質があります。
空気の強さ・流れ、物の重さ・重心などのバランスが取れた場合、
物を浮かすことができます。
🙃巨大空気砲の実験
箱を押すと箱の中の空気は外に押し出されます。
一方で空気を出した箱の中は、気圧が下がるため、
箱の中に空気が入っていきます。
箱の穴から出る空気と入る空気の流れが渦状になり、
安定しやすい形状の円形になることも加わって、
空気はドーナツ状になって進んでいきます。
箱の口が円形、四角形、三角形、どのような形にしても
空気砲の空気の流れの形は、ドーナツ状になります。
2019年から3年ぶりのイベント開催となりましたが、
暑い中多くの皆様にご来場いただきましてありがとうございました。
イベントは、エコチル調査に参加いただいているみなさまとスタッフが直接お会いできる貴重な機会です。
これからも調査にご協力いただいているみなさまに楽しんでいただけるイベントを開催していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
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